価値観型とビジョン型とタモリと夢
目標を持ち、ビジョンに従って行動し、理想の自分になる。
とはよくいわれることですが、
自分がダイエットがうまくいった経緯を思い返してみると
こうなりたいというビジョンがあったわけではありませんでした。
確かに痩せられればいいなといった漠然とした願望はありましたが、
よりスリムになって、こんな服が着たいとかなどの目標はありませんでした。
どうにかダイエットすることができたのは
様々な本を読んでいくなかで、食べるということはどういうことなのか、
より健康に食べるというのはどうすればいいのかなどの、
価値観を積み上げていき、それになるべく従ってきたから
だと思っています。
何がいいたいのかというと
自分の場合、
こうなりたいという目標やビジョンを目指して日々行動するビジョン型
というよりは
それをすることの意味、なぜそうするのか、自分にとって何が大切かに従う価値観型
じゃないかと最近思ってきたからです。
それを知ったのはこの本を読んでからでした。
目標やビジョンを掲げ、それにワクワクするやり方は
多くの自己啓発の本で取り上げられている方法ですが、
それと同時に、価値観に従うやり方もある
ことを知るだけで、柔軟に行動できるのではないでしょうか。
「目標が大事。目標を持って努力することで夢が実現する」というのはよく言われることですし、異論はありません。
しかし、目指すべき目標がないと成功できないのか。成果を上げることはできないのか。そんなことはありません。
「何年後にどうなりたい」という未来に向けて目標を立てることでやる気が出る人と、日々「自分にとって何が大事」という価値観を満たそうとすることでやる気になって結果を出す人。
行動の動機づけには2つの傾向があるのではないか?そう思ったのが、「価値観型、ビジョン型」という考えを思いついた原点です。
以前、タモリさんが夢について語っている記事がありました。
そこでタモリさんは
「夢があるようじゃ人間終わりだね」とバッサリ。
「夢の達成される前の期間は、まったく意味のないつまんない期間になる」と指摘し、そうした人生を「悲劇的な生き方」と断言してみせた。さらに「夢が達成されなかったらどうなるんだ?って話だよね」とも口にした。
タモリによると、一芸を成し遂げた人は、何かに夢中になっていただけのことだという。「そういう人たちは夢を持ってやってたかっていうと、そうじゃないよね」と鋭く迫っている。
私は目標やビジョンを持ち、ワクワクすることも大切だと思っています。
けれど、また違う視点から見ることで自分がどういうタイプなのかを知ることもまた大事だなぁと感じました。