風邪の効用
ずいぶん前に野口晴哉「風邪の効用」を読んだ。
野口整体の具体的な内容は忘れてしまったが、
風邪の症状は身体の治癒行為であるから、
それを薬でおさえるのは間違っている、
という考えは今も強く残っているように思う。
いつかそのことを友達と軽く議論したことがあったが、
あらかたそんなことをないとにごされて終わってしまった。
あまりまわりの人には言わないけれども、
自分は風呂に入っても身体を石鹸で洗わない。
自分の身体をたよりにする根本の考えによる
日々の積み重ねが大事なのではないか。
食養生などに強く関心をもったのは最近ではあるけれども、
今まで不摂生ながらも、健康にいられたのは
この本にある考えが頭の片隅にあったからなのかもしれないと
ふと思い出した。